[第3章] 賠償責任保険
3-6 自動車保険の「対人賠償」では「過失割合」が鍵をにぎる!
「対人賠償保険」についての講義が続きます。あいちゃんは熱心に聞いています。 横のチェリーはなんだか眠そう。
「過失割合」っていうのは「当該交通事故における双方の過失の度合い」のことなんだ。過失割合には過去の裁判例(判例)をもとにしたおおよその基本ラインがあってね、損害保険会社が保証金の示談交渉をする場合も、その基本ラインをもとにして過失割合を決めるんだよ。
「過失割合」って、保険金の支払金額にすごーく関係があるということなのね。
そうなんだ。交通事故が起きた場合には、すぐさま保険会社へ連絡が入ることになっている。そして連絡を受けた保険会社の担当者が現場へ飛んでいく。まず行うのは「過失割合」の調査だ。それくらい「過失割合」は大事だということなんだよ。
なんせ「過失割合」によっては補償される保険金の額がまったく違ってきちゃうからね。
相手方に賠償される保険金は、自分の過失割合分のみ。実際の判例などに基づいてお互いの過失の割合を判断して、それに応じた額が支払われることになるんだ。
例えば見ず知らずの人(自動車保険の「対人賠償保険」加入者)が運転する自動車にぶつかって、あいちゃんがケガをおわされたとしよう。病院での治療費が300万円(ここでは慰謝料などの費用を考慮しない)、運転者の過失割合が60%だったとする。この場合あいちゃんが補償される金額はいくらになると思う? ちなみに自賠責保険で補償される障害補償の限度額は120万円だよ。
【傷害事故の場合の保険金計算例】
●対人賠償保険金額 1名につき「無制限」
●被害者1名に対する損害賠償責任の額「300万円」 ●自賠責保険で支払われる金額「120万円」
●加害者の過失割合「60%」
えーっと…。

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